はじめに
子育てをしていると、毎日子どもと向き合いながら「どう声をかければいいんだろう」と迷う瞬間があります。褒めたいとき、叱らなければいけないとき、励ましたいとき…。その一言で子どもの表情や行動が変わることを実感している方も多いのではないでしょうか。
ベストセラー『人は話し方が9割』(永松茂久さん著)には、人間関係をより良くするためのヒントが詰まっています。その考え方は大人同士だけでなく、親子関係や子育てにも大いに活かせます。今回はこの本から学べるポイントを「コミュニケーション能力を固める育児」という視点で整理しました。
🌱子どもが求めているのは「自分への関心」
誰もが「自分を分かってほしい」「認めてほしい」と思っています。これは子どもにとっても同じです。
例えば子どもが一生懸命描いた絵を見せてきたとき。
「上手に描けたね」も悪くはありませんが、「わあ!大きな太陽を描いたんだね!
元気いっぱいの絵だね」と具体的に関心を向けると、子どもの心はぐっと満たされます。
子どもは「自分を見てくれる人」「一緒に喜んでくれる人」に安心感を抱きます。小さな関わりの積み重ねが、信頼関係と自己肯定感の土台になるのです。
🌱笑顔で聞く ― 5つの拡張話法で広げる
『人は話し方が9割』で紹介されている「拡張話法」は、子どもの会話を広げるのにとても有効です。
拡張話法の5つのポイント
①感嘆「すごーい!」「わあ!」
②反復「ブロックで恐竜を作ったんだね」
③共感「楽しかったね」「ドキドキしたでしょ」
④称賛「さすが!」「よく頑張ったね」
⑤質問「それでどうなったの?」
このやりとりを意識すると、子どもは「もっと話したい!」という気持ちを持ち、会話を通じて自然にコミュニケーション能力を固める力が育っていきます。
🌱言葉のクセが人格をつくる
印象的なのは「言葉のクセは人格のクセ」という考え方です。
「でも」「どうせ」「だって」「だめ」といった否定的な口ぐせ(4D)は、無意識に子どもの自己肯定感を削ります。
逆に「ありがとう」「よかったね」「うれしい」「助かったよ」といった前向きな言葉を親が普段から口にしていると、子どもも自然に真似をし、言葉と心のあり方をポジティブに育んでいきます。
🌱叱るときのポイント3つ
叱る目的は、子どもを前に進ませることです。人格を否定するのではなく、行動にフォーカスすることが大切です。
①「この行動は危なかったよ」と事実を指摘する
②「がんばろうとしていたのは分かってるよ」と気持ちを認める
③「あなたならできると信じてる」と期待を伝える
こうした言葉は、叱りながらも子どもの自己肯定感を守り、挑戦する意欲を育てます。
🌱友だち関係のトラブルにどう関わる?
園や学校生活では友だちとの関わりが増え、同時にトラブルも起こります。ここでも「コミュニケーション能力を固める育児」が大切になります。
悪口に同調しない:「そう思ったんだね」と気持ちを受け止める
違う見方を示す:「あの子は〇〇が得意だから強く出ちゃうのかもね」
受け流す力を育てる:「そういう考えもあるんだね」と相手に振り回されすぎない方法を学ぶ
親が「どうしたらいい?」と一緒に考える姿勢を示すことで、子どもは人間関係を前向きに捉える力を身につけていきます。
🌱相手軸で話す ― 感情に寄り添う
テクニック以上に大切なのは「心のあり方」です。
「楽しかった?」「それはうれしかったね」と感情に焦点を当てる
「あなたが幸せでありますように」と願う気持ちで言葉を選ぶ
親が“相手軸”で話す姿勢を持つと、子どもは安心して心を開き、自分の気持ちを言葉で伝える力を磨いていきます。
話し方は心を映す鏡
『人は話し方が9割』を子育てに応用すると見えてくるのは、話し方は単なるスキルではなく「心のあり方」そのものだということです。
日常の小さな会話の積み重ねが、子どもの自己肯定感を育み、同時にコミュニケーション能力を高める大切な時間になります。
今日の「ひとこと」を少し意識してみませんか?
あなたの笑顔と声かけが、子どもの未来を明るく照らしていきます。
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