はじめに|2月になると、新年度のことが少し気になり始める
2月頃になると、多くの教員が少しずつ新年度のことを考え始めます。
まだ3学期の途中で、目の前の子どもたちとの時間も続いているはずなのに、
ふとした瞬間に、こんな思いがよぎります。
「来年度、大丈夫だろうか」
「また担任を持てるだろうか」
「今年よりうまくやれるだろうか」
若手教員であれば、この不安はとても自然なものです。
むしろ、こうした不安を感じているということは、
それだけ自分の実践に向き合っている証でもあります。
ただ、この時期の不安には一つ特徴があります。
まだ起きていない未来を、具体的に想像してしまうことです。
若手教員が感じる「新年度の不安」の正体
新年度のことを考え始めると、不安は次第に広がっていきます。
例えば、
- 学級経営がうまくいかなかったらどうしよう
- 子どもとの関係が築けなかったらどうしよう
- 保護者対応で失敗したらどうしよう
- 授業が分からなかったらどうしよう
このように、「まだ起きていない出来事」に対して不安が生まれます。
ここで一つ重要な視点があります。
不安は“能力の不足”からではなく、“情報の不足”から生まれることが多い
現時点では、
- 担任する学級も決まっていない
- 子どもの実態も分からない
- 学年や校務分掌も未確定
つまり、判断材料がほとんどない状態です。
にもかかわらず、人は空白を埋めようとして、
無意識に“最悪のケース”を想像してしまいます。
これが、不安の正体です。
真面目な教員ほど「早すぎる新年度準備」をしてしまう
こうした不安を感じると、真面目な若手教員ほど次の行動に出ます。
「準備しなければ」
その結果、
- 学級経営の本を読み込む
- 新年度のルールを考える
- 4月の授業を作り込む
といった“前倒しの準備”が始まります。
一見、とても良いことのように見えます。
しかし、ここには一つ落とし穴があります。
「まだ決まっていない前提」で準備してしまうことです。
実際の学級は、
- 子どもの個性
- 学級の雰囲気
- 学年のチーム
- 学校文化
によって大きく変わります。
つまり、今の段階で作ったものは、
そのまま使えるとは限らないのです。
結果として、
- 準備したのに使えない
- やり直しが必要になる
- 「自分はダメだ」と感じる
という悪循環に入ることもあります。
実は、今やるべきことは多くない
では、この時期に何をすればよいのでしょうか。
結論から言うと、
今やるべきことは、それほど多くありません。
むしろ、やるべきことはとてもシンプルです。
今年の実践を振り返ること
ただし、「なんとなく振り返る」ではなく、
少しだけ視点を持ちます。
例えば、次の3つです。
① うまくいった関わりは何だったか
- 子どもが変わった瞬間
- クラスが落ち着いたきっかけ
- 手応えを感じた声かけ
② 難しかった場面はどこか
- うまくいかなかった指導
- 関係づくりに悩んだ子
- 迷った対応
③ なぜそうなったのか
ここが最も重要です。
- なぜうまくいったのか
- なぜ難しかったのか
これを少し考えるだけで、
経験が「次に使える知識」に変わります。
来年度に一番役に立つのは「今年の自分」
若手教員が来年度に活かせる最大の教材は、
今年の自分の経験です。
本や研修は「一般的な知識」です。
一方で、
- 自分のクラス
- 自分の子ども
- 自分の関わり
は、非常に具体的で再現性があります。
だからこそ、
今年の経験を言葉にできるかどうかが、新年度のスタートを左右します。
そして多くの場合、若手教員は
「自分はまだまだだ」と思いがちですが、
実際には、
すでに次年度に活かせる材料をたくさん持っています。
次の記事で「新年度準備」を具体的に紹介します
ここまで読んでくださった方の中には、
「では、具体的に何をすればいいのか」
と感じた方もいると思います。
実は、新年度が楽になる先生には共通点があります。
難しい準備をしているわけではない
ということです。
むしろ、
- 少しだけ振り返る
- 少しだけ整理する
- 少しだけ持ち越す
という、シンプルな行動です。
次の記事では、
「新年度が楽になる先生が、3月前にやっている3つのこと」
を具体的に紹介します。
来年度の準備は、思っているほど大きなことではありません。
少し視点を整えるだけで、
4月のスタートは驚くほど変わります。
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