🌱最近上の子に怒ってばかり、笑顔で向き合えていない…そんな自分に戸惑うとき
「上の子がやめてほしいことばかりする」
「下の子ばかり可愛く感じてしまう」
そんな気持ちを抱くママは、決して珍しくありません。
特に兄弟育児は、毎日が分刻み。下の子の授乳やおむつ替え、寝かしつけに追われ、上の子の「ママ見て!」にすぐ応えられないこともしばしば。
そのうち、「もう少し待って」「いいかげんにして!」と口にしてしまい、気づけば上の子の笑顔が減っている――。
その瞬間、「私、上の子をちゃんと愛せてるのかな」と不安になる。
2人目が産まれてから、もしかして育児がうまくいってない?あんなに大切に育ててきた上の子が可愛くない…?と悩んでいました。
今日ご紹介するのは「そんな状況を変えたい!」負のスパイラルから抜け出すための、愛情リセット法です。
なぜ上の子が可愛く思えなくなるの?
心理的には、親の心の余裕が減ると「自分がコントロールできるもの」に目が向きやすくなります。
下の子は手がかかるけれど“仕方ない”と思える。
一方で、ある程度できる上の子には「わかってほしい」「ちゃんとしてほしい」という期待が強くなり、
その“できるはず”が叶わないと、余計にイライラしてしまうのです。
けれど、上の子の中ではまったく逆のことが起きています。
「ママが下の子ばかり見てる」
「自分はもう愛されないのかも」
上の子は、ママの愛情が“減った”と感じ、不安からわざと甘えたり、赤ちゃんのような行動をとったりします。
つまり、ママの愛を確かめるためのサインなんですね。
ラブ・ボミングとは?
そんなときにおすすめなのが、「ラブ・ボミング(Love Bombing)」。
心理学者オリバー・ジェイムズが提唱した方法で、短い時間に“無条件の愛情”を集中的に注ぐ関わり方です。
やり方は簡単。
1. 時間を決める(30分〜1時間など)
2. 子どもが主導で決める(何をするか・何を食べるか)
3. 親は否定せず、指示せず、スマホを見ない
4. 「一緒にいて嬉しい」「あなたが大好き」と愛情を言葉にする
この時間の目的は、「行動を直すこと」ではなく、「存在を認めること」。
子どもは叱られたり褒められたりするよりも、「無条件で受け入れられている」という感覚で心が安定します。
実際にやってみた体験談
私も下の子が生まれたころ、上の子への接し方に悩んでいました。
「赤ちゃんが泣いてるからあとでね」「家事があるから済んだらね」と何度も言い、一通り済ませたあとは、授乳もあってか体がぐったり…。
二男が生まれて、まだ2歳になっていなかった長男。この頃に撮った写真の表情が曇っていることに気づき、ハッとしました。
明らかに長男の笑顔が減っている。「負の連鎖を断ち切りたい」、そう思っていたときに“ラブ・ボミング”を知りました。
「今日は2人きりで出かけて、あなたがしたいことを全部やろう」と伝えると、息子は笑顔で「じゃあ、公園でボール遊びがしたい!」と。
ただ2人でボールを追いかけて、砂場で大きな穴を掘って、息子がやりたいことをしながら一緒に過ごす。
最後に「一緒に遊べて嬉しかった」「あなたと過ごす時間が楽しい」と伝えました。
その夜、息子は「ママ、明日も一緒に遊ぼうね」と穏やかな表情で眠りました。
あの日から、私の中でも何かが変わりました。
たとえ忙しい日々でも、わずかな時間でも「ちゃんと見てあげたい」と思える気持ちが戻り、心に余裕が生まれたのです。
なぜラブ・ボミングが子どもに有効なのか
心理学的に見ると、ラブ・ボミングは**愛着形成(アタッチメント)**を修復する働きがあります。
愛着は、親と子の“心の絆”の土台。
「自分は愛されている」「守られている」と感じることで、子どもは安心して自分らしく行動できます。
特に上の子は、「自分はもうお兄ちゃん(お姉ちゃん)」というプレッシャーの中で、無意識に“甘えることを我慢”しています。
ラブ・ボミングの時間は、その我慢を解きほぐし、心の奥にある「ママに見てほしい」「認めてほしい」という欲求を満たします。
この安心感が得られると、子どもは落ち着きを取り戻し、結果的にわがままや反抗も減っていくのです。
ママにも起こる“心のリセット効果”
ラブ・ボミングは、子どものためだけではありません。
実はママの心を整える効果も大きいのです。
日々の育児では、「ちゃんとしなきゃ」「叱らなきゃ」と“役割”に追われ、心が緊張状態になっています。
でも、ラブ・ボミングの時間だけは「頑張るママ」ではなく、「一人の人」として子どもと向き合う時間。
その瞬間、ママの脳内では“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンが分泌され、ストレスが和らぎます。
そして、「あぁ、この子、やっぱり可愛い」と心から感じる感覚が戻ってくる。
その体験は、ママ自身の自己肯定感や育児のモチベーションを回復させてくれます。
おわりに:愛情は、届き方を変えればちゃんと伝わる
兄弟育児では、どうしても愛情のバランスが崩れがち。
でも大切なのは、「均等に与えること」ではなく、“必要なときに、必要な形で”届けることです。
もし今、上の子への関わりに悩んでいるなら、どうか自分を責めないでください。
愛情は減っていません。
ただ、忙しさの中で“伝わり方”が少しズレてしまっているだけ。
そのズレを整えるのが、ラブ・ボミング。
たとえ短い時間でも、
「あなたがいてくれてうれしい」
「大好きだよ」
その言葉を伝えるだけで、子どもの心も、ママの心も優しくほどけていきます。
ラブ・ボミングは、兄弟育児に疲れたママの“愛情を届け直す”方法。
子どもの安心と、ママの心の回復。
どちらも同時に叶えてくれる、小さな愛のリセット時間です。
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