「いい先生になりたい」。その思いが強いほど、現実とのギャップに苦しくなることがあります。若手の教員・教師の多くが、学校現場で理想と日常の間でもがきます。でも大切なのは、「完璧な先生」より「続けられる先生」でいること。現場と教育センターを経験した筆者が、心構えとメンタルを整える5つの視点をまとめました。
「いい先生」像に縛られすぎない
子どもに慕われ、保護者にも同僚にも信頼される――そんな理想の教員像は大切ですが、縛られすぎると自分を責める原因になります。学校や学級、教師の個性は十人十色。
「理想通りにいかない日も、努力している自分を認める」ことが第一歩です。
若手ほど正解を求めがち
- 手探りの時期は、答え合わせをしたくなる
- 「できない自分」へ矢印が向くとメンタルが消耗
- 失敗は学びの素材。成長は“できなかった経験”から始まる
- 正解は存在しない。目の前の子どもたちによって、変わるもの
心と体を守ることは、プロとしての責任
教員は「誰かのため」に全力を注ぐ仕事です。だからこそ、自分を守る力が必要。病休・休職は“終わり”ではなく“立て直しの時間”。早めの相談や受診、休養は継続のための行動です。病休・休職に限らず、普段から家庭の用事や体調不良で遠慮せず休むことも、とても大切なことですよ。
「休む=迷惑」ではなく「休む=継続」
- 症状が軽いうちに相談:校内の信頼できる同僚・管理職・教育センター
- 守秘義務のある公的窓口やオンライン相談も選択肢
- 無理を続けて壊れるより、少し休んで戻る方が結果的に長く関われる
休む勇気は、続ける力につながる。
周囲と比べない。自分のペースで育つ
学校は見えない比較が多い職場です。隣のクラス、同期、SNSの実践…。けれど条件も背景も違います。比べる基準が違えば、答えも違うのです。
「焦らず・諦めず・合わせず」の3A
- 焦らず:今はまだ学びの途中
- 諦めず:時間をかけて身につく力がある
- 合わせず:他人のペースで自分を評価しない
学び続ける先生であるために
“続ける力”の鍵は、学び続ける姿勢。現場の試行錯誤と、研修・大学院などの学びと実践を往還させることで、実践が磨かれ、折れにくくなります。
日常に学びを埋め込む
- 授業後に1行の振り返り(うまくいった/改善したい)
- 教員研修や研究会で得た視点を翌日の授業で試す
- 「昨日より少し良く」を積み重ねる文化を学年・学校で共有
教員は教える人である前に、学び続ける人。
“続ける”を支えるのは、学校全体の文化
個人の頑張りだけでは続けられない環境もあります。チームで働く学校を意識し、相談・分担・共有の仕組みを整えましょう。
支え合う職員室づくり
- 困ったときに相談できる同僚と定例の振り返り時間
- 管理職が働き方とメンタルケアに理解を示す
- 失敗を共有し合い、一緒に考える風土を育てる
まとめ:「いい先生」より「続けられる先生」でいよう
- 理想に縛られすぎず、努力している自分を認める
- メンタルと体調を守ることはプロとしての責任
- 比較をやめ、あなたのペースで成長する
- 日常に学びを埋め込み、“学び続ける先生”になる
- 学校全体で支え合う仕組みを整える
子どもたちが求めているのは、ずっと関わり続けてくれる先生です。明日も笑顔で教室に立てるように、「続けられる先生」を一緒に目指しましょう
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