ブログ

ボロボロで教壇に立つのは、もうやめようー教員のメンタルケアに「戦略的な休み方」が効く理由

ブログ

微熱でも出勤。
メンタル限界でも踏ん張り続ける。

「子どもたちのために…」

でも、

もしも、
その限界ギリギリのがんばりが、
あなたと子どもたちを
壊しているとしたら…?

実は、真面目な先生ほど気づいていない
質の高い教育を子どもたちに届けるための

「『戦略的に休む』という仕事術」

があるんです。

この記事は、過去に病休を経験した私のように、

  • 有給をほとんど使えていない、使いづらいと感じている
  • 「自分が休んだら迷惑がかかる」とギリギリまで出勤してしまう
  • メンタルが不安定で、このままでいいか悩んでいる
  • 教員という仕事を長く続けていきたい

という先生むけて書きました。

朝から授業して、
放課後は部活・保護者対応・事務作業。

帰ってからも、
学年だよりや授業準備。

気がつけばメンタルはギリギリ。

でも「周りに迷惑をかけたくない」
という気持ちで今日も踏ん張っている。

そんなあなたにこそ伝えたい
まったく新しい視点です。

この記事を最後まで読むことで、こんな未来が手に入ります。

  • 罪悪感なく年休が使えるようになる。
  • 子どもの小さな変化に気づける余裕が戻ってくる。
  • 何年後も教壇に立てる体と心が手に入る。

実は、「戦略的に休む」ことで、
あなたの教師としての価値は下がるどころか、
大きく上がるんです!

精神論でも根性論でもなく、
仕組みとして休みをデザインする
「戦略的年休」の取り方
実体験をもとに具体的にお伝えします。

教員のメンタルはなぜ壊れるのか—休職者7,119人が示す現場の限界

まず、現実を直視しましょう。

画像出典:文部科学省

文部科学省の調査によると、
2023年度に精神疾患で休職した公立校の先生は7,119人

3年連続で過去最多を更新しました。

1か月以上の病気休暇を含めると、実に13,045人にのぼります。

【引用元】ReseEd教育業界ニュース

画像出典:文部科学省

休職の主な理由として挙げられたのは次の3つです。

1⃣「児童・生徒への指導に関すること」 26.5%

2⃣「職場の対人関係」 23.6%

3⃣「事務的な業務」 13.2%

授業だけでなく、
生徒指導・保護者対応・校務分掌が
複雑に絡み合っている現場の実態が、
そのまま数字に表れています。

これは「メンタルが弱い」という
個人の問題ではありません。

構造的に、休みにくい職場設計
なっているんです。

「休む=サボり」という思い込みを手放す

「年休を取るのは申し訳ない…。」

その感覚の正体は何でしょうか。

それは「休む=迷惑をかける」という思い込みです。

でも、
本当に迷惑なのはどちらでしょう?

車に例えてみましょう。

定期的な車検・オイル交換を
するからこそ、長く安全に走れます。

しかし、
点検を後回しにし続けた車は、
必ずどこかで故障します。

最悪の場合、
路上でエンジンが止まる。

つまり、
急な長期休職という形で
周囲に最大限の迷惑をかけます。

「計画的に1日or数時間の年休」はリスク管理。

「急に倒れて数ヶ月休む」ことの方がリスク。

もう一つ。
パフォーマンスの定義を
変えてみましょう。

疲れ切った状態で100時間働くより、

心身が整った状態で80時間働く方が、
授業の質も子どもへの関わりも

高くなります。

そして法律の話。

年次有給休暇を取得するとき、
理由を伝える義務は法律上ありません。

「私用のため」の一言で十分。

この事実を知っているだけで、
申請のハードルがぐっと下がります。

教員のメンタルケアの第一歩は、
「休む=サボり」という思い込みを手放す
ことです。

計画的に休むことは怠慢ではなく、
長く教壇に立ち続けるための
プロの判断です。

教員歴17年の私が、メンタルの限界で気づいたこと

あのころの私は、
走るのをやめられない車でした。

ブレーキがあることも忘れて、
ただアクセルだけを踏み続けていた。

当時の担当業務(すべて同時進行)

  • 市小学校体育連盟 理事長
  • 体育主任
  • ICT主任
  • 人権教育担当
  • 担任業務 + 保護者対応
  • 授業コマ数:週24コマ → 週30コマに増加(12月~)

でも、当時の私には、
「休む」という選択肢が
ありませんでした。

「自分がいないと回らない」
「迷惑をかけたくない」
「休むのは悪いこと」


その思い込みが、
ブレーキを踏む手をずっと
止めていました。

「戦略的年休」発想に至った体験


  • 少しずつ
    子どもの「サイン」が見えなくなっていった

    忙しさの中で、
    気づけばクラスを「管理」するだけになっていた。

    子ども一人ひとりの表情の変化、
    ちょっとした言葉のひっかかり…。

    以前なら、
    必ず気づいていたはずのことを、
    見逃すようになっていました。

  • じわじわと
    子どもとの関係性が、崩れていった

    余裕がなくなると、声かけが減る。
    聴く姿勢が消える。

    そうなると子どもたちも、
    少しずつ心を閉じていきます。

    「クラスがうまくいっていない」
    感じながら、

    その原因がわたし自身にあると、
    なかなか認められなかった。

  • とうとう
    エンジンが壊れた——1か月間の病気休暇

    ある朝、体が動かなくなりました。

    起き上がれない。
    職場に電話をかける手が震える。

    「休むことは悪いこと」

    と信じ続けてきたがゆえに、
    強制的に休まざるを得なくなったのです。

    結果として、1か月間の病気休暇。

  • 病休中に
    「戦略的に休む」という
    発想に出会った

    休んでいる間、
    ずっと罪悪感がありました。

    「迷惑をかけている」
    「自分は弱い」
    「早く戻らないと」

    でも、
    ゆっくり休んで初めて気づいたことがありました。

    1か月間の病休という「最大の迷惑」をかけてしまったのは、
    小さなサインを無視して走り続けたからだ、と。

    復職後、私が最初にしたことは、月の行事予定を開いて
    「休む日」を先に書き込むことでした。


    それが、戦略的年休のはじまりです。

ボロボロで教壇に立ち続けることは、
美しい自己犠牲ではありません。

子どもとの関係を壊す原因になり、
最終的には「長期休職」という形で、
自分も周りも最大限に
傷つけてしまいます。

教員のメンタルケアは、
倒れる「前」にするもの
です。

教員メンタルケアの実践法—「戦略的年休」を職場で回す3ステップ

では、実際にどう動けばいいのか。

私の実践を3つのステップでお伝えします。

ステップ①:予定の先取り

月末の職員会議。
翌月の行事予定が配布されますよね。

その時点で「1~2日休む日の候補」を
予定に組み込むこと。

土曜日・日曜日以外に、
月に1~2回休みがあることで、
心理的安定感がまるで違います。

また、その日に向けて仕事を前倒しする
リズムが自然と生まれます。

学年団への共有は
「この時期に1日いただく予定です」
の一言で十分。

「家族の用事で計画しています」と
添えれば、より伝わりやすいです。

ステップ②:逆算のデザイン

「2週間後に休む」と決めると、
仕事の設計が変わります。

休みから逆算して、
2週間分の週案を一気に立てます。

授業の進度や提出物の締め切りの
見通しを立てやすいので、
仕事を効率的に進めることができます。

また、週1回の学年の打ち合わせを
2週間に1回にすることができるため、
打ち合わせの回数も減少。

「休むために仕事を前倒しする」習慣は、
むしろ普段の業務効率を上げる
という
副産物も生んでくれます。

ステップ③:プロの根回し

最低1週間前には補強依頼を出す。

専科の時間には、
担当の授業を進めてもらう。

私が6年生を担任していた時は、
理科専科の先生の授業が
毎週水曜日の5・6校時にありました。

だから、午後の4時間の年休取得という
手段を取っていました。

理科専科の先生には、
予定通り授業を進めてもらい、
自習を組まなくてよい設計に。

また、あらかじめ1日休みをとる時には、
連絡帳や保護者対応は前日までに処理。

宿題の処理は、後日まとめて。

補強に入ってくださる先生に、
できるだけ負担がかからないように
心がけていました。

この段取りをすることが、
プロとしての配慮です。

きちんと根回しした上での年休取得に、
遠慮はいりません。

この3ステップは、
教員のメンタルケアとして、
特別なことをしているわけでは
ありません。

「倒れる前に整える」という、
あたりまえの自己管理です。

休んでみてわかった—教員のメンタルケアは「余白」からはじまる

戦略的年休を取り始めて、
私の中で心の余白に
大きな変化が起きました。

  • 平日の昼間に図書館で本を読んだ。
  • 特売スーパーでゆっくり買い物をした。
  • 保育園を早めに迎えに行き、公園でブランコを一緒に漕いだ。

そんな「ふつうの時間」が、
教員としての自分に
人間としての厚みをくれました。

戦略的年休を取り始めてから、
クラスでの授業が変わりました。


疲れているときは、イライラして
クラス全体を厳しく「管理」しようとしてしまっていた…。


心に余裕ができると、
「この子、最近元気がないな」という
小さな変化に気づける「観察力」が
戻っていた。


この違いは、
思っているより大きいです。

そして「来月は○日休める」という
見通しがあるだけで、
日々のイライラが減りました。

「がんばれる理由」ができると、
人は不思議と穏やかになれます。

教員のメンタルケアは、
特別なカウンセリングや
高価なケアグッズを
買うことではありません。

「心の余白」を意図的に作ること。

それが最大のメンタルケアです。

まとめ

教員という仕事を長く続けるために、
自分自身のメンテナンスは業務のひとつ。

戦略的に休むことは、
プロとしての選択です。

まず一歩だけ。

来月の予定表を開いて、
どこか1日「年休♫」と書き込んでみてください。

それだけでいい。

その小さな一歩が、
あなたの教師人生を守ることになります。

最後に私の言葉で伝えます。

たか
たか

しんどくなる前に、休みゃあええが。
年休取るのは、権利じゃけぇ、気にせんでええ。

たか

元小学校教員17年
岡山県出身/4児のパパ
お金と向き合い、将来の安心や家族の夢・目標を実現するための金融リテラシー教育を実践中

たかをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました