生まれたばかりの赤ちゃんを前にして、
「父として自分は何ができるんだろう」
そんなふうに考えたことはありますか?
育休を取ったものの、
“母のようにはできない自分”に戸惑ったことはありますか?
教員として働きながら、家庭でも役割を果たしたい。
でも、生後まもない赤ちゃんには、結局何もできていない気がする──。
僕自身、そんな気持ちを抱えてスタートしたのが1年前の育休でした。
育休に入る前、僕はこんなふうに思っていました。
「せっかく育休を取るなら、父としてやれることは全部やりたい」
けれど同時に、心のどこかで分かっていたんです。
生後1ヶ月の赤ちゃんに対して、父が“直接できること”は本当に少ない。
抱っこしても泣き止まない。
理由の分からない夜泣きの前では無力に感じる。
母乳という圧倒的な安心感には、どうしても勝てない。
これは3人目でもまったく慣れなかった。
父としての無力さは、何度経験しても胸の奥が少し沈む。
だからこそ、何度も自分に問いかけた。
「じゃあ僕にできる育児って、何だろう?」
この問いこそが、僕の育休1ヶ月の出発点でした。
この記事を読んでいるパパ教員のあなたが少しでも
・育休を取りたい!
・育休中の不安がなくなった!
・育休とってよかった!
と思っていただけると嬉しいと思って書いています。
■ 父の育児は“間接的”でいい。むしろそこに価値がある
育休中、最初の数日は戸惑いの連続でした。
赤ちゃんのお世話はもちろん妻が中心で、僕はサポートに回るばかり。
直接的な育児が少ないことに、どこか申し訳なさを感じる瞬間もありました。
でも、ある朝ふと気づきました。
「僕ができる育児は、“赤ちゃんに触れること”だけじゃない。」
むしろ、母や家族全体を支えることの方が、
この時期の父にとっては大切なのではないか、と。
掃除、洗濯、料理──これらも当然やる。
ただ、我が家では普段から僕の担当で、特別感はない。
だから今回は、育休だからこそ挑戦できる育児に集中しようと思いました。
それが、
① 自宅の整備
② 家計の整備
この2つでした。
■ ① 自宅の整備──家全体を“育児しやすい家”にするプロジェクト
育休期間の大部分を使った、今思い返しても、かなり本気のプロジェクトでした。
・使い勝手の悪かった収納を全て組み直す
・壊れかけた家具を修理し、危険箇所を改善
・寝室のレイアウト変更と動線づくり
・クローゼットを丸ごと整理し、不要な洋服を徹底断捨離
・キッチンに“ワンアクションで取り出せる”仕組みを導入
・洗面所に棚をDIYして物の迷子をゼロに
1日ひとつ、いや多い日は2〜3個。
「家を育てる」という意識で取り組みました。
育休最終日に妻が言った言葉は、今も忘れられない。
「前よりずっと育児しやすい家になったよ。ほんとうにありがとう。」
その一言で、僕の1ヶ月の努力が報われた気がしました。
父は直接赤ちゃんを泣き止ませられなくても、
“育児のしやすい環境をつくる”ことで確実に家族を支えられる。
それは紛れもなく父の育児だったと思います。
■ ② 家計の整備──“未来を守る育児”に集中した5日間
もうひとつ取り組んだのが家計の整備でした。
赤ちゃんのお世話をしていると、どうしても未来が気になる。
お金の不安は、家族にじわじわ効いてくる。
だからFPに相談しながら、徹底的に見直しました。
・教育資金の積み立て方法を変更
・保険を子ども3人分に合わせて最適化
・固定費の削減で毎月の余白を確保
・老後資金と学費の両立プランを可視化
・投資のバランスを見直し、無駄のない流れに整理
“お金の育児”と言うと冷たい響きかもしれません。
でも実際は、未来の安心をつくる大切な仕事です。
家計が整うと、夫婦の会話にも余裕が出ます。
それは確かに、子どもにとっても大きなメリットになりました。
■ 父は“表のヒーロー”にはなれない。でも“支えるヒーロー”にはなれる
育休最終週のある晩、赤ちゃんが泣き止まなくて、
僕が抱っこしてもまったく落ち着かないことがありました。
その姿を見て、ようやく悟ったんです。
父は、生後1ヶ月の赤ちゃんにとって“主役のヒーロー”にはなれない。
でも、母を支え、家を整える“裏方のヒーロー”にはなれる。
泣いた赤ちゃんを抱きしめるだけが育児じゃない。
赤ちゃんが安心して過ごせる場所をつくるのも育児なんだ。
この役割に気づいた瞬間、
育休の1ヶ月が一気に意味を持ちました。
■ 1年経ってわかった“僕にできる育児”の答え
1年前は、正直迷っていました。
「これでよかったのか?」
「もっと直接世話をした方がよかったのか?」
でも今は胸を張って言えます。
環境を整え、家を整え、家計を整えること。
これはまぎれもなく父の育児だった。
育休は“赤ちゃんと向き合う時間”だけじゃない。
“家族の未来を整える時間”にもできる。
教員として未来の子どもを育て、
パパとして自分の子どもを育てている。
そのどちらも、本質は同じです。
1年前の育休は、
確かに僕にとって宝物のような時間でした。
そして今、僕は家族5人で幸せな毎日を送っています。
それが何よりの答えです。
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