「男性教員が育休を取るなんて、まだ早いかな」
「周りに迷惑をかけるのでは?」
そんな不安を、正直なところ、私自身も抱えていました。現場は忙しく、代替のこと、学級のこと、同僚の目…。考え出すと、育休を取らない理由はいくらでも見つかります。
それでも私は、男性教員として育休を取得しました。
実際に取ってみて強く感じたのは、「育休は休みではない」ということ、そして「取って初めて見える景色が確実にある」ということです。
パートナーへの見方が変わり、保護者の気持ちが分かり、学校という環境を少し離れたからこそ気づけたこともありました。これは育休を取らなければ、きっと一生分からなかった感覚です。
この記事では、**男性教員でも育休は取っていいのか?**と悩んでいる方に向けて、現役教員の立場から、実際に取って感じたメリットと本音を包み隠さずお伝えします。
「取る・取らない」の判断材料として、あなたの背中を少しでも軽くできたら嬉しいです。
パートナーへの感謝が増す
育休を取る前の私は、「家事も育児もそれなりにやっているつもり」でした。仕事から帰ってきて、お風呂に入れたり、休日に子どもと過ごしたり。世間的に見れば、決して何もしない父親ではなかったと思います。
しかし、育休に入り、平日も含めて家の中で過ごすようになって、その考えはあっさり崩れました。
育児も家事も、終わりがありません。朝ごはんを作って片づけたと思ったら、もう次の準備。子どもの機嫌、体調、生活リズムに振り回されながら、名もなき家事が次々と発生します。「今日はこれで一段落」という区切りがない毎日でした。
これを、これまでパートナーは一人で担っていたのかと思うと、自然と頭が下がりました。
「ありがとう」という言葉の重みも変わりました。
手伝ったから言うのではなく、一緒に担って初めて出てくる感謝です。育休は、家庭内の役割分担を見直す時間でもあり、夫婦の関係をフラットにするきっかけにもなりました。
仕事に戻った今も、この感覚は残っています。育休は、家庭を守る力を確実に育ててくれました。
保護者目線に立てたこと
育休中、平日に子どもを連れて病院へ行ったり、役所の手続きをしたりする機会が何度もありました。そのたびに、「これは仕事をしながらだと本当に大変だな」と感じました。待ち時間、急な予定変更、子どもの機嫌。どれも自分の都合では動きません。
これまで教員として、「提出物が遅れる」「連絡帳の返事がない」ことに、どこかで“仕方ない”と“甘え”を混同して見ていた部分があったと思います。
でも、実際に保護者の立場に立ってみると、やろうと思ってもできない日があることが、理屈ではなく実感として分かりました。
それ以降、保護者への見方が変わりました。
「忙しい中ありがとうございます」と自然に言えるようになり、完璧を求めるより、少し余白を残した関わり方を意識するようになりました。
育休は、教員としての自分を甘くする時間ではありませんでした。
むしろ、相手の立場で考える力を鍛え直す時間だったと感じています。
環境が変わって気づくことがある
育休に入って学校から離れたとき、正直なところ不安もありました。「自分が抜けて大丈夫だろうか」「現場に迷惑をかけていないか」。
けれど時間が経つにつれ、学校は回っている現実を知りました。良い意味で、自分がいなくても組織は機能するという事実です。
これは少し寂しくもあり、同時に救いでもありました。
「全部自分がやらなければ」という思い込みが、知らないうちに自分を追い込んでいたことに気づいたからです。
外から学校を見ることで、当たり前だと思っていた忙しさや働き方を、客観的に見直すことができました。
育休はキャリアのブレーキではありませんでした。
むしろ、働き方や時間の使い方を再設計するための貴重な期間でした。戻ってきた今、以前よりも「何を大切に働くか」がはっきりしています。
環境が変わると、見えるものも変わります。育休は、教員としての人生を立て直すための、大切な転機になりました。
まとめ

男性教員が育休を取ることに、正解はありません。
取らない選択も、家庭や仕事の状況によっては立派な判断だと思います。ただ一つ言えるのは、「取ってみなければ分からないことが確実にある」ということです。
私は育休を通して、パートナーへの見方が変わり、保護者の立場に一歩近づき、働き方そのものを見直すきっかけを得ました。どれも、教壇に立ち続けているだけでは気づけなかった感覚です。
育休は、仕事から逃げる時間ではなく、教員としての土台を整える時間だったと、今ははっきり言えます。
もし今、「迷っている」状態なら、それは家庭や子ども、そして仕事と真剣に向き合っている証拠です。その迷い自体が、すでに良い教員である証でもあります。
周りの目や前例よりも、自分と家族にとって何が大切か。
その答えを考える時間として、男性教員の育休は、決して無駄にはならないはずです。
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