冬休みが明け、久しぶりに子どもたちが教室に戻ってきます。
元気な声にほっとする一方で、
「またクラスが崩れたらどうしよう」
「3学期、何から始めればいいのか分からない」
そんな不安を感じる若手教員も多いのではないでしょうか。
でも、まず知っておいてほしいことがあります。
3学期は、新しく何かを始める学期ではありません。
3学期は、
・これまでやってきたことを
・少し整え直し
・安心してまとめに向かう学期
無理に「締めよう」「気合を入れ直そう」とする必要はありません。
大切なのは、クラスと先生、両方が落ち着いてスタートできる状態をつくることです。
先生の関わりを“あたため直す”
3学期は、注意が増えやすい
冬休み明けの教室では、
- 話を聞く姿勢が戻らない
- 動きがゆっくり
- つい注意する回数が増える
といった場面が増えがちです。
これは、子どもたちがだらけているからではありません。
生活リズムや気持ちが、まだ学校モードに戻りきっていないだけです。
この時期に注意や指摘が増えすぎると、教室の空気が一気に硬くなってしまいます。
まずは「できている行動」を拾い直す
3学期の最初は、関わりを引き締めるより、あたため直すことを意識してみてください。
- 静かに待てている
- 友だちを待っている
- 話す人の方を見ている
こうした行動を見つけて、
- 「今、静かに待てているね」
- 「ちゃんと話す人を見ているね」
と、その場で短く伝えます。
これは甘やかしではありません。
「このクラスでは、こう動けばいいんだよ」という安心のサインです。
クラスの「やり方」を短く確認する
3学期に新しいルールはいらない
3学期になると、
「改めてルールを作り直した方がいいのでは?」
と考えてしまうことがあります。
でも、3学期に新しいルールを増やす必要はありません。
むしろ、混乱のもとになることが多いです。
大切なのは、これまでのやり方を、短く・分かりやすく確認することです。
「できている前提」で教え直す
ポイントは、
「できていないから言う」ではなく、
「できている前提で確認する」こと。
たとえば、
「もう分かってると思うけど、話を聞くときはどうするんだったかな?」
- 話す人を見る
- 手は机の上
- 声は出さない
と、行動が目に浮かぶ言葉でそろえます。
そして、できたらすぐに、
「今の聞き方、よかったね」
と伝えます。
3学期は、説教よりも「確認」が必要です。
見通しを示して、安心できる流れをつくる
3学期は、見えない不安が増えやすい
3学期は、
- 行事
- まとめの学習
- 進級への意識
など、子どもにとっても不安が増えやすい時期です。
「先が見える」だけで、行動は安定する
たとえば、
- 今日の流れを黒板に書いておく
- 「今日はここまでできたらOK」と伝える
- 次に何をするかを一言で示す
それだけで、子どもは安心します。
安心できると、
待てる・聞ける・動ける、ようになります。
3学期は「一気に整えなくていい」
最初の1週間は、ひとつでOK
3学期の始まりに、すべてを完璧に整えようとしなくて大丈夫です。
- 関わり
- やり方
- 流れ
この3つの中から、ひとつで十分です。
うまくいかない日は「調整中」
やり方を少し変えると、一時的にうまくいかない日も出てきます。
でもそれは、クラスが新しい流れに慣れようとしている途中。
うまくいかない=失敗ではありません。
調整中です。
おわりに|3学期は「締める」より「安心を重ねる」
- 関わりをあたため直す
- やり方を短く確認する
- 見通しで安心をつくる
3学期は、「厳しくする学期」ではありません。
安心と「できた」を重ねていく学期です。
今日できることを、今日ひとつ。
それで十分です。
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