「朝起きるのがつらい」「もう教員、向いてないのかもしれない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
学校現場は、想像以上に忙しく、孤独を感じやすい場所です。特に若手教員のうちは、毎日が挑戦の連続。子どもへの対応、授業づくり、保護者対応、同僚との関係──。そのどれもが初めてで、失敗と反省のくり返しです。
でも、大丈夫。
「悩む」というのは、真剣に子どもと向き合っている証拠です。
この記事では、若手教員が「やめたい」と思ったときに知っておきたい5つの考え方を紹介します。明日のあなたが少しだけ軽くなりますように。
1.若手教員の悩みあるある
同じ担任でも、感じる「重さ」は先生によって違います。
ベテランの先生は経験から“力の抜きどころ”を知っていますが、若手教員はすべてを全力で取り組もうとするため、心身の負担が大きくなりがちです。
でも、それは決して悪いことではありません。
新しい経験を積み重ねている途中だからこそ、うまくいかないことが多いのです。
「つらい」「しんどい」と感じている今は、あなたが成長している証。焦らず、学びを積み上げていきましょう。
2.うまくいかない=当たり前
授業が思い通りにいかない、子どもへの言葉がけを後悔する、同僚との連携がうまくいかない──。
そんな「うまくいかない日」は、若手教員なら誰にでもあります。
けれど、それを「ダメな自分」と決めつけないでください。
むしろ、うまくいかないのは当たり前。そこにこそ、成長のタネがあります。
うまくいかないときほど、余裕がなくなってしまい、冷静に振り返ることが難しくなります。
だからこそ、少し心にゆとりがあるときや長期休みに、自分を見つめ直す時間をとることが大切です。
「なぜうまくいかなかったのか」「どんな声かけがよかったのか」
小さな振り返りの積み重ねが、確実にあなたを成長させます。
3.若手教員に大切な3つのこと
① 挨拶と感謝を忘れない
学校は“人のチーム”で動いています。
どんなに忙しくても、笑顔での「おはようございます」「ありがとうございます」は忘れずに。
この小さな一言が、あなたの印象を変え、信頼関係を築く第一歩になります。
「感謝を言葉にする先生は、周りも自然と助けたくなる」──これはどんな職場にも共通する真理です。
② 報連相(報告・連絡・相談)は早めに
「報告が遅れてトラブルになった」「もっと早く相談しておけば…」
若手教員がつまずく場面の多くは、情報共有のタイミングが原因です。
困ったことがあれば、早めに報告・連絡・相談をしましょう。
ただし、周囲の先生が忙しくて声をかけづらい時もあります。
そんなときは、外部の教員コミュニティを頼ることも一つの手段です。
SNSの教育アカウントやオンラインサロン、自治体の研究会など、外の世界に目を向けることで、新しい視点が得られます。
③ 素直であること
素直さは、若手教員の最大の武器です。
先輩の助言を素直に聞き、まずは試してみる。その積み重ねが、経験の差を埋めてくれます。
そして何より、いろいろなことを吸収して成長している自分に自信を持ちましょう。
プライドよりも柔軟さ。完璧よりも前進。
昨日より今日、少しだけ成長できていれば、それで十分です。
4.もし「もう無理かも」と思ったら
どんなに真面目な先生でも、限界を感じることはあります。
教員という仕事は、「人の人生」と深く関わる分、精神的にも消耗しやすい職業です。
そんなときに大切なのは、**「自分を大切にする勇気」**です。
「無理をしない」と「頑張らない」は違います。
頑張るところと休むところ、そのバランスを取ることが、長く続けるコツです。
疲れたときは、信頼できる同僚や管理職に話してみましょう。
話すだけで心が軽くなることもあります。
また、自治体や教育委員会の相談窓口、メンタルサポートを利用するのも立派な選択です。
あなたが壊れてしまっては、子どもたちを笑顔にすることはできません。
まずは、あなた自身が元気でいることを最優先にしてください。
5.Happy Teacher, Happy Children.
―先生が幸せであるために―
私がニュージーランドの保育園で学んだ言葉に、忘れられないものがあります。
それが “Happy Teacher, Happy Children.”(幸せな先生がいれば、幸せな子どもが育つ) という考え方です。
先生が笑顔でいると、子どもたちも自然と笑顔になります。
逆に、先生が疲れていたり焦っていたりすると、子どもたちは敏感に感じ取ります。
だからこそ、先生自身が幸せであることを、何よりも大切にしてください。
自分をいたわる時間、リフレッシュの時間を「贅沢」だと思わないでください。
あなたが笑顔でいられることこそ、最高の教育です。
まとめ
若手教員の悩みは、誰もが通る道。
失敗も迷いも、すべてが「いい先生」になるためのステップです。
うまくいかなくていい。
少しずつ、自分なりのペースで前に進んでいけば、それで十分です。
そして何より──
あなたが幸せでいることが、子どもたちの幸せにつながる。
どうか今日も、自分を大切に、笑顔で教室に立てますように。
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