「今の気持ちを言葉にして」と言われても、うまく言葉にできない。
そんなとき、色や形、線を使って「自分の感覚」を表現してみませんか?
今回のワークショップでは、共感覚アーティスト・山口葵さんが開発した「かんかくカード」を使い、言葉だけに頼らない感情表現を実際に体験します。
共感覚の有無に関係なく、子どもから大人まで、自分の感覚を自由に表現できる時間です。
🌈 第1回から一歩進んで、「知る」から「体験する」へ
前回のワークショップでは、「共感覚」という知覚の多様性について学びました。
共感覚とは、ある感覚への刺激が、別の感覚も伴って知覚される現象のこと。
たとえば、
- 音を聞くと色が見える
- 文字や数字に色を感じる
- 言葉に形や人格を感じる
など、人によってさまざまな感じ方があります。
そして、こうした「人とは違う感じ方」は、特別なものとして切り離すのではなく、教室や家庭にいる一人ひとりの「感じ方の違い」として捉えることが大切です。
第2回となる今回は、共感覚について「知る」だけではなく、実際に自分の感覚を表現するところまで体験していきます。
👀 第1回プレイバック
共感覚を知ることで、「違い」の見え方が変わる
第1回では、共感覚アーティスト・山口葵さんをゲストに迎え、共感覚者がどのような世界を感じているのかを学びました。
特に大切だったのは、次の3つの視点です。
① 共感覚は、決して遠い世界の話ではない
共感覚は決して「特別な人だけ」のものではありません。
30人学級で考えると、共感覚を持つ子どもがいても不思議ではないとされています。
しかし本人自身が「みんなも同じように感じている」と思っていることもあり、自分の感覚の特徴に気づいていないケースもあります。
② 「人と違う感覚」が、しんどさにつながることもある
音や文字、色などから多くの情報を感じ取ることで、本人にとっては大きな負担になることがあります。
さらに、「そんなふうに感じるのは変だよ」と否定されてしまうと、自分の感覚を誰にも理解してもらえない孤独につながることも。
だからこそ、まずは「そう感じる人もいる」と知ることが、支援の第一歩になります。
③ 「違い」を「表現」に変えることができる
一方で、独特な感覚は「表現する力」にもなります。
たとえば、「この文字はうるさく感じる」「この音はこんな色に見える」といった感覚を、色や形、アートとして表現する。
自分の中にある感覚を外に出すことで、本人にとっても、周りの人にとっても、その「違い」を理解するきっかけになります。
🎨 今回のメインテーマ
言葉にならない感情を「かんかくカード」で表現する
今回使用するのは、山口葵さんが開発し、放課後等デイサービスなどでも実践研究が進められている「かんかくカード」です。
一般的な感情教育では、
「嬉しい」
「悲しい」
「怒っている」
「楽しい」
といった言葉から、自分の感情に当てはまるものを選ぶことがあります。
しかし、「かんかくカード」が大切にしているのは、決められた答えを探すことではありません。
「今の自分の感覚に、一番しっくりくる色や形は何だろう?」
そんなふうに、自分自身の感覚を手がかりに表現していきます。
🖍️ 言葉にできない感情も、表現できる
「うまく説明できない」
「何となくモヤモヤする」
「どうして嫌なのか自分でも分からない」
そんな曖昧な感情も、色や形、線に置き換えることで、少しずつ外に出すことができます。
特に、言葉で気持ちを表現することが苦手な子どもにとって、新しいコミュニケーションの手段になる可能性があります。
🌱 「外に出す」ことで、自分の状態を見つめ直す
山口さん自身も、身体的な痛みを感じた際に、その痛みを色や形として表現することで、気持ちが軽くなるような体験をしてきました。
自分の中にある感覚を「見える形」にする。
それによって、自分の感情を少し離れたところから眺めることができます。
💻 当日はWebアプリを使って実際に体験!
今回のワークショップでは、専用のWebアプリを使用します。
画面上で色や形、線などを選びながら、今の自分の感覚を自由に表現してみましょう。
もちろん、紙とペンでの参加もOKです。
「絵が苦手だから……」
という方も大丈夫。
上手に描くことが目的ではありません。
大切なのは、「今、自分はどんなふうに感じているのか」を自由に表現してみることです。
🕤 当日のプログラム
21:30〜 オープニング
山口葵さんの自己紹介や、共感覚者の感じている世界を紹介します。
🎨 デモンストレーション
山口さんが「かんかくカード」を使って、感覚を色や形にしていくプロセスを実演します。
✏️ 実践ワークショップ
Webアプリ、または紙とペンを使って、参加者自身も「今の自分の感覚」を表現してみます。
💬 対話・共有
ブレイクアウトルームに分かれ、それぞれが感じたことや表現したものを共有します。
「自分とは全然違う!」
「そんな感じ方もあるんだ!」
そんな「違い」を楽しみながら、お互いの感覚を認め合う時間にしていきます。
👥 こんな方におすすめです
このワークショップは、共感覚のある方だけを対象としたものではありません。
「人それぞれの感じ方の違いを知りたい」
「子どもの気持ちをもっと理解したい」
「言葉にするのが苦手な子への支援方法を知りたい」
「自分自身の感情を整理する方法を知りたい」
そんな方におすすめです。
| 対象 | こんな学び・変化があります |
|---|---|
| 教員・支援員 | 言語化が苦手な子どもや場面緘黙の子どもへの、新しい感情表現・支援の方法を知ることができます。 |
| 保護者 | 子どもの「なぜ?」と思っていた行動の背景にある、感覚の違いに気づくきっかけになります。 |
| 当事者・一般の方 | 「自分の感じ方はおかしくない」と気づき、自分の感情を表現・整理する方法を体験できます。 |
🌱 「違いは間違いではない」
人によって、見えている世界は少しずつ違います。
同じ音を聞いても、
同じ色を見ても、
同じ言葉を聞いても、
感じ方は一人ひとり違います。
だからこそ、
「どうしてそう感じるの?」
と正解を求めるのではなく、
「あなたには、そう感じるんだね」
と、その人の感覚を受け止めること。
それが、インクルーシブな教育や子どもとの関わりにつながっていくのではないでしょうか。
今回のワークショップでは、まず自分自身の感覚を表現するところから始めます。
ぜひ一緒に、「言葉だけでは見えない自分」を表現してみませんか?
📅 イベント概要
日時: 10月3日(土)21:30〜22:15
場所: Zoom(オンライン開催)
主催: 教員コミュニティ「ジーニー」/特別支援教育オープンチャット
ゲスト: 山口 葵 氏(https://aoiyam.com
共感覚アーティスト/当事者サロン主宰/大阪芸術大学に在籍する社会人芸大生)
ナビゲーター: とうや 氏(https://voicy.jp/channel/936814
特別支援オープンチャット運営)
📝 準備するもの
- 紙と筆記用具
- またはスマートフォン・タブレットなど、お絵描きができる端末
※WebアプリのURLは当日にもご案内しますが、こちら可能な方はダウンロードしておいてください。
アイビスペイント
https://ibispaint.com/
🌈 「感じ方が違う」を、もっと楽しめる世界へ。
あなた自身の感覚を表現する45分間。
参加希望の方は教員コミュニティ『ジーニー』公式LINEまで【かんかくカード】とメッセージください!
教員コミュニティ『ジーニー』では、公式LINEで最新情報や特典をお届けしています。ぜひご登録ください。

