イベント報告

【開催報告】パパ教員が語る「1年間の育休」のリアル〜教員のキャリアを広げる“戦略的育児休業”とは

イベント報告

教育現場で「働き方改革」が求められる今、男性教員の育児休業(育休)取得は、単なる福利厚生ではなく、学校のあり方や教員のキャリアを考える大きなテーマになっています。

2026年3月13日、教員コミュニティ『ジーニー』では
「パパ教員が語る 1年間の育休のリアルとキャリアへの投資」
というオンラインイベントを開催しました。

登壇してくださったのは、横浜市の公立小学校に勤務する教職10年目の教員「イタグレ先生」。

本イベントでは、

  • 男性教員が1年間の育休を取得するまでの葛藤
  • 実際の育休生活のリアル
  • 経済面やキャリアへの影響
  • 教員として得られた学び

など、普段なかなか聞けない体験が語られました。

この記事では、イベントの内容をもとに
教員の育休のリアルと、その価値についてご紹介します。

なぜ教職10年目で「1年間の育休」を選んだのか

今回登壇したイタグレ先生は、これまで9年間、担任として全力で走り続けてきた教員です。

しかしコロナ禍を経て、次のような感覚を持つようになったといいます。

  • 子どもとの距離感に違和感を覚える
  • 学級経営に「しっくりこない感覚」がある
  • 教師としての自分を一度見つめ直したい

そこで彼が選んだのが、1年間の育児休業でした。

それは単なる休養ではなく、
次の10年の教師人生のための 「戦略的なリセット期間」

いわば、教師としての視野を広げるための
サバティカル(研究休暇)のような決断だったのです。

「育休=休み」ではない。パパ教員のリアルな1日

男性教員の育休について、まだまだ多くの人が

「休みみたいなものでは?」

と考えがちです。

しかし、イタグレ先生が語った育休生活は、想像以上にハードなものでした。

彼の1日は、朝4時30分の起床から始まります。

赤ちゃん中心の生活の中で、
この早朝の時間だけが自分のペースを取り戻せる時間だったそうです。

育児は、成長とともに大きく変化していきます。

授乳期(生後3〜4ヶ月)

3時間おきの授乳が生活の中心になります。
赤ちゃんのリズムに合わせる生活は、学校の時間感覚とは全く違う世界です。

離乳食スタート(5〜6ヶ月)

離乳食づくりが始まり、食材の準備や保存など、
まるでプロジェクト管理のような家事が増えていきます。

活動量が増える時期

はいはいやつかまり立ちが始まると、
安全管理や掃除など、体力的な負担も大きくなります。

この1年間を通して、イタグレ先生は

  • 家事スキル
  • 時間管理力
  • 家族との関係性

など、学校では得られなかった多くの力を身につけたと言います。

男性教員の育休で直面する2つの壁

育休取得を考える男性教員が直面する大きな課題は、主に2つあります。

①経済面の不安

育児休業給付金は

  • 最初の半年:給与の約67%
  • それ以降:給与の約50%

となります。

社会保険料の免除はありますが、
収入は大きく減少します。

そのため、イタグレ先生は
夫婦での価値観の共有が重要だと語りました。

お金だけでなく、

「子育てをどう分担するか」

という夫婦の合意が大切だということです。

②男性ならではの孤立

もう一つの課題が、社会的な孤立です。

平日の公園やスーパーでは、

  • 周囲はママ友グループばかり
  • パパ友はほとんどいない

という状況になりやすく、

「自分は社会から離れてしまったのではないか」

と感じる瞬間もあったそうです。

そこでイタグレ先生は、
意識的に社会とのつながりを保つようにしました。

例えば

  • 2ヶ月に1度、学校を訪問
  • 若手教員の授業を見学
  • 短時間だけ職場の集まりに参加

など、無理のない形で教員としての感覚を維持していたそうです。

育休復帰の最大ミッション「保活」

育休後の復帰で重要になるのが、保育園探し(保活)です。

特に横浜市のような都市部では、
1歳児クラスの募集枠が数名ということも珍しくありません。

イタグレ先生夫妻は

7園を見学し、園の雰囲気や教育方針を比較しました。

保育園の合否結果が届く1月には、
近所の家庭が一斉にポストを確認するほどの緊張感があったそうです。

この経験を通して、
保護者の立場のリアルを深く理解できたことも、
教師として大きな学びになったと語っていました。

育休はキャリアを止めるのではなく、広げる

イベントの中で印象的だったのは、
イタグレ先生のこの言葉です。

「1年間休むことは、学校にとっても合理的な面がある」

短期間の育休だと代替教員の確保が難しいですが、
1年間であれば正式な代替教員を配置しやすいという側面があります。

また、育休で得られた経験は

  • 家族との関係の深まり
  • 家事効率の向上
  • 社会制度への理解

など、すべてが教師としての共感力につながります。

つまり育休は、
教師としての人間的な幅を広げる投資とも言えるのです。

ジーニーがつくる「孤立しない教員コミュニティ」

イベント後半では、

  • これから子どもが生まれる予定の教員
  • 育休取得を迷っている教員
  • 育休後のキャリアに悩む元教員

など、多くの参加者からリアルな声が寄せられました。

共通していたのは、

「一人で悩みたくない」

という思いです。

そこで教員コミュニティ『ジーニー』では、
パパ教員のオープンチャットを開設しました。

学校でも家庭でもない、
教員同士がつながれる「サードプレイス」として機能しています。

🔽オープンチャット「パパ教員の成長サロン」
https://line.me/ti/g2/UJlUCn4In9eBSF5q8XajOqpD2pouMN1zrikRzg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

教員の育休は、人生を豊かにする選択

イベントの最後に、イタグレ先生はこう語りました。

「育休という選択は、
あなたの人生と教師人生をより立体的にする」

キャリアを一時的に止めることは、
決して後退ではありません。

むしろそれは、
教師としての器を広げるための助走なのかもしれません。

教員コミュニティ『ジーニー』では、
これからも教員の働き方やキャリアを考えるイベントを開催していきます。

もし今回の内容を読んで

  • 教員同士でこうした話をしてみたい
  • 他の先生のリアルな経験を聞いてみたい
  • 教員コミュニティに参加してみたい

と感じた方は、ぜひ一度 「ZOOM教員会」 にご参加ください。

ジーニーでは、コミュニティの雰囲気を実際に感じてもらうため、
ZOOM教員会に参加していただいた方にご案内する形でコミュニティへご参加いただいています。

全国の先生方と気軽に話せる場ですので、
ぜひ次回の ZOOM教員会 でお会いできることを楽しみにしています。

🔽参加申し込みリンクはこちら
https://forms.gle/uHLZ5H8kEzq1buLa8

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