イベント報告

イベント開催報告「ゆるっと体育トーク」レポート

イベント報告

先日、Bridge〜みんなで繋がる『体育×学級経営』〜 のオープンチャットにて、りゅう先生、ねこさんによる「ゆるっと体育トーク」を開催しました!

「答えが出なくてもいい。一緒に悩もう」をコンセプトに、小学校・中学校・高校の先生方が集まり、体育授業のリアルな悩みや実践をゆるやかに語り合う時間となりました。今回はその様子をレポートします📝


🏃 テーマ①:苦手な子への配慮と工夫

最初のトークテーマは、「苦手な子への配慮・特別支援が必要な子への関わり方」でした。

参加者からは、「苦手な子を特別扱いするのではなく、チームで取り組む仕組みの中に自然と溶け込ませる」という考え方が共有されました。

共通していたポイント

  • 「その子のため」というメッセージは出さない──みんな同じルールの中でやっていこう、という自然な形で進める
  • 個人競技もグループ単位で取り組む──短距離走でも「チームの伸び率」で競うことで、勝った負けたの責任を一人に負わせない
  • チームで目標をクリアする仕掛けをつくる──誰かがマイナスにならない設計が大切

高校の先生からも「チームで取り組む工夫は校種に関わらず同じ」という声があり、小学校・中学校・高校を超えて共鳴する場面が印象的でした。


⭕ テーマ②:円盤リレーの実践紹介

参加者のぽんさんから、独自の実践「円盤リレー」が紹介されました。

円盤リレーってどんな実践?

体育館では4つのコーンを10メートル四方に置き、1周約30メートルのコースを設定。4カ所同時にスタートするため、誰が一番かが分かりにくいのがポイントです。

運動場では半径10メートルの円を描き、1周約60メートルのコースに。アンカーがゴールしたらコーンを中心に差し込む形式にすることで、着順が自然に決まります。

苦手な子が笑顔になった理由

「うちの子があんなにニコニコ走ってるのは初めて見た」という保護者の声もあったとのこと。特定の子どもの速さが目立ちにくい設計が、苦手な子の心理的安全につながっています。

高校の先生からも「野球のベースランニングトレーニングと同じ要素だ」と共感の声。追いかけられる緊張感+チームで頑張る一体感が、手を抜けない仕掛けになっていると盛り上がりました。


🎧 テーマ③:シャトルランの音源でバトン練習

続いて、ゆうごさんからシャトルランの音源をリレー練習に活用する実践が紹介されました。

雨の日も授業ができるバトン練習

体育館半面(約25メートル)を使い、シャトルランの「ボーン」という音を合図にバトンを渡す練習をします。音のレベルを徐々に上げていくことで、自然と負荷が高まり、子どもたちが「もっとうまくなりたい」と動き出すのが特徴です。

授業の中で生まれた気づき

レベル10に挑戦したところ、最初は2〜3組しかクリアできなかったものの、できている子の動きを観察することで「もらう前にトップスピードに乗る」という気づきがクラス全体に広がり、一気にレベルアップ。子どもたち同士の声かけも自然に生まれていきました。

一方で、「見てもらう授業でいきなりやるのは難しい」という正直な声も。安全面の確認や動き方の理解に少し時間が必要だという実践者ならではのリアルも共有されました。


📱 テーマ④:タブレット活用の工夫あれこれ

話題は自然と、体育でのタブレット活用へと広がりました。

動画撮影+アフレコで振り返り

河野さんから、「自分が走っている動画を見ながら、自分で音声解説を入れる」という実践が紹介されました。書くことが苦手な子でも、話すことで自然と言語化ができ、友達との交流にもつながるとのこと。

体育の後に教室で分析タイム

小学校ならではの時間割の工夫として、「体育の後の20分休憩明けに教室で動画を振り返る時間を設ける」という実践も。YouTubeのお手本動画と自分の動きを比較したり、「自分のことを棚に上げて友達にアドバイスする時間」が大盛り上がりしたという話は、参加者全員の笑いを誘いました。

ハードルは「真後ろから撮る」

陸上専門のりゅう先生から、「ハードルの抜き足は真後ろからでないと分からない」という視点が。スロー再生と組み合わせることで、より効果的な分析ができるというアドバイスも飛び出しました。


⚽ テーマ⑤:ウィングサッカーの工夫

チャットから寄せられた「ウィング側にパスする子が全然いない」という悩みを元に話が展開。

グリッドサッカーで「動かざるを得ない」仕掛けに

コートを縦に3分割し、ウィングの2カ所にゴール(小さなコーン)を設置。真ん中にはゴールを置かないことで、上手な子もウィングを使わないと得点できない設計に。ウィングに1人しか入れないルールにすることで、その子が「動かないといけない」状況が自然と生まれます。

「授業終わりに汗だくで『今日のサッカー楽しかった!』と帰っていく女の子たち」という言葉が、この設計の成果をよく表していました。

「横長コート」という発想の転換

ぽんさんから少年サッカーコーチの経験を活かしたアドバイスも。コートを横長にすることで視野が広がり、横へのパスが自然に生まれるという発想は参加者に新鮮な驚きを与えていました。


🎙️ 次回予告:6月26日(金)

次回のBridgeイベントは6月26日(金)夜に開催予定です。

テーマは 「冷めた子」。運動会の練習に参加しない子、体育や学級活動で何となく覇気がない子…そんな「冷めた子」にどう関わるかを語り合います。

学級経営を深く学ばれているゲスト・アディさんをお迎えし、体育だけでなく学級経営の視点からも一緒に考える予定です。事前アンケートも実施中ですので、ぜひご回答ください!


✏️ 編集後記

「ゆるっと」と言いながら、終わってみれば内容は熱かった——。参加者の言葉がこの会を一番よく表していると思います。

小学校・中学校・高校の先生が、校種を超えて「同じところで悩んでいる」「やっていることが似ている」と気づく瞬間があちこちにありました。

「これでよかったのかな…」と一人で抱えている悩みを、こうして声に出せる場所をこれからも大切にしていきたいと思います。

次回もぜひ一緒に話しましょう🌱

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りゅう 先生

中学校体育10年→小学校6年目
今年は6年生の担任
「1人も独りにしない」
気になる“あの子”が輝く
体育の授業づくりや学級経営について発信しています!!

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