イベント報告

【学級経営】「魔の6月」を乗り越える方法|いいね先生×むうすけ先生対談レポート

イベント報告

「魔の6月」は本当に悪い時期なのか?

学級経営において、6月はよく「魔の6月」と呼ばれます。

新年度が始まった4月・5月は、子どもたちも教師も新しい環境の中で全力で頑張っています。しかし6月になると、その緊張感が少しずつ緩み、本来の姿が見え始めます。

祝日がなく、梅雨によるストレスも重なるこの時期。

「最近クラスが落ち着かない」
「自分の指導が悪かったのだろうか」

そんな不安を抱く先生も少なくありません。

しかし今回のイベントでは、「6月は学級崩壊の始まりではなく、自治へ向かうスタート地点である」という視点が共有されました。

教員コミュニティ『ジーニー』主宰のゆうが進行を務め、学級経営の実践者であるいいね先生とむうすけ先生をお迎えし、「自走するクラスづくり」について語っていただきました。

登壇者紹介

いいね先生

「関係性づくり」のスペシャリスト。

中学校教員や大学職員の経験を持ち、子どもの成長を長期的な視点で捉えています。

ホワイトボードを活用したポジティブなメッセージ発信や、子どもと同じ目線に立つ関わりを大切にしながら、温かな学級づくりを実践されています。

著書

  • 『クラス満足度100%の学級経営アイデア』

むうすけ先生

「仕組みづくり」のスペシャリスト。

民間企業で営業職を経験した後、小学校教員へ。

「指示待ちではなく、自ら考えて行動できる子どもを育てたい」という思いから、教師が指示を出さない「ノー指示デー」を提唱し、自走する学級経営を実践されています。

著書

  • 『ノー指示デー』

6月に学級が苦しく感じる本当の理由

むうすけ先生は、6月に起こる変化について次のように語られました。

4月・5月の子どもたちは、新しい環境で頑張りすぎている状態です。

しかし6月になると、そのエネルギーが切れ、本来の姿が見えてきます。

すると教師は、

「4月はできていたのに」
「もっと落ち着いていたのに」

と感じるようになります。

つまり苦しさの正体は、子どもの変化だけではなく、

教師の期待値と現実とのギャップ

にあるということです。

むうすけ先生は、

「6月はようやく本音で子どもと関れる時期」

と表現されました。

今の姿を否定するのではなく、子どもたちの実態を知るための大切な時期として捉えることが重要だと教えてくださいました。

孤立しがちな子への関わり方

参加者からは、

「孤立しがちな男子児童への声かけ」

について質問がありました。

いいね先生の実践

まず大切なのは、一人で抱え込まないことです。

他学年の先生やクラスの子どもたちにも協力してもらい、

「その子の良いところを見つけたら教えてね」

と伝えるそうです。

また、その子が好きなアニメを見たり、ゲームをやってみたりして、共通の話題を持つことも大切だと話されました。

さらに、

  • 叱った日ほど最後はプラスの声かけで終える
  • ホワイトボードで良さを紹介する

といった積み重ねが、信頼関係づくりにつながるそうです。

むうすけ先生の実践

教師が常に前に立ち、管理し続けていると、子どもの本当の姿は見えません。

だからこそ、

「一歩引いて教室を見る時間をつくる」

ことが大切だと言います。

監視するのではなく観察する。

その余白の中で、困り感や長所が見えてくるのです。

クラスの停滞感を打破する方法

6月の中だるみを乗り越えるために紹介された実践がこちらです。

クラスのスコアリング

Googleフォームなどを活用し、

  • 今のクラスは好き?
  • 話しやすい友達はいる?

などを数値化します。

感覚ではなくデータとして現状を共有することで、クラスの課題が見えやすくなります。

シークレットフレンド

くじで引いた友達を1日こっそり応援し、良いところを探す活動です。

ゲーム感覚で取り組めるため、自然と友達への関心が高まります。

人間指スマ・全力あっち向いてホイ

短時間でできるレクリエーションですが、単なる遊びではありません。

本気で遊ぶことで心理的安全性が高まり、人間関係の再構築につながります。

ノー指示デー

教師の指示をゼロにする日。

子どもたちは自然と、

「自分たちでどうするか」

を考え始めます。

自治を育てるための強力な実践です。

自治と規律は両立できる

自治を目指すからといって、ルールを軽視するわけではありません。

むうすけ先生は、ルール違反を

「個人の問題ではなく、仕組みの問題」

として捉えることの重要性を語られました。

例えばトイレの使い方が荒れている場合。

全員を集めて指導することは罰ではありません。

それは、

「ルールを守っている子どもたちを守るための対応」

なのです。

また、

  • 1年生には「1指示1行動」
  • 活動の合間に10秒瑭想
  • 宿題が苦手な子には「まず5分だけ机に座る」

といった具体的な工夫も紹介されました。

学級経営は先生が幸せに働くための手段

イベントの最後に共有されたメッセージがとても印象的でした。

「学級経営は目的ではなく、先生が自分らしく幸せに働くための手段である」

全国から集まった先生方が夜遅くまで学び合う姿そのものが、教育の未来につながっています。

そして今回の対談を通して何度も語られたのが、

「一人で抱え込まないこと」

でした。

6月は決して悪い時期ではありません。

子どもたちの本音が見え始め、自治へ向かう大切な転換点です。

もし明日教室に入ったら、

「最近どんなアニメ見てるの?」

そんな一言から始めてみてください。

あるいは教壇から少し離れ、子どもたちを眺めてみてください。

きっと、これまで気づかなかった成長の種が見つかるはずです。

教員コミュニティ『ジーニー』でできること

教員コミュニティ『ジーニー』では、現場の先生方を支えるさまざまな取り組みを行っています。

公式LINE登録特典

教員コミュニティ『ジーニー』の公式LINEでは、現場の先生方に役立つ特典を無料で配布しています。

  • 教員のためのAI時短テンプレート
  • 教員ウェルビーイング診断

日々の業務効率化や、ご自身の心の状態を見つめ直すきっかけとして、多くの先生方にご活用いただいています。

コミュニティ活動

  • 全国リアル交流会
  • オンラインイベント・学び合い企画

学級経営の悩みも、働き方の悩みも、一人で抱え込む必要はありません。

全国の先生方とつながりながら学び合える環境が、ここにはあります。

「一人で抱え込まない教員人生」を実現するために、これからも教員コミュニティ『ジーニー』は先生方を応援していきます。

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