はじめに|「うまくいっていたはずなのに」が起こる時期
ゴールデンウィーク明け、多くの教員がこう感じます。
「なんだかクラスが落ち着かない」
「4月はうまくいっていたのに……」
「また一からやり直しなのかな」
特に若手教員ほど、この変化に戸惑いやすいです。
4月に頑張って関係をつくり、少しずつ学級が整ってきたと感じていたところで、急に“崩れたように見える”瞬間が来るからです。
しかし、ここで一つ大切な視点があります。
連休明けの学級は、「崩れた」のではなく「揺れている」だけです。
この「揺れ」をどう捉えるかで、その後の学級経営は大きく変わります。

連休明けの学級は「崩れる」のではなく「揺れる」
ゴールデンウィーク明けに学級が落ち着かなくなると、若手教員は「4月の取り組みがうまくいっていなかったのかな」と考えてしまいます。
けれど、そう決めつける必要はありません。
4月に作った関係やルール、生活の流れは、まだ完全に定着しているわけではありません。そこに連休が入ることで、子どもたちの状態が一時的に変わります。
つまり、連休明けに起きているのは、学級の失敗ではなく、一度整いかけたものが揺れている状態です。
この時期に必要なのは、新しいことを増やすことではありません。
4月にやっていたことへ、もう一度戻ることです。
変化①|生活リズムが戻っていない
連休明けの子どもたちは、生活リズムがまだ学校モードに戻っていないことがあります。
そのため、教室では次のような姿が見られやすくなります。
ここで大切なのは、これをすぐに「態度の問題」として見ないことです。
もちろん、必要な指導はあります。けれど、まずは「まだ戻りきっていないんだな」と捉えることで、教師の関わり方が少しやわらかくなります。
連休明けは、子どもにとっても再スタートです。最初の数日は、学校のリズムへ戻していく期間だと考えると、焦りすぎずに対応できます。
変化②|関係が少しゆるんでいる
4月に築いた教師と子どもの関係は、まだ始まったばかりです。
連休を挟むことで、子どもたちはもう一度、教師との距離感や学級の空気を探り始めます。
例えば、
こうした姿が出ることがあります。
ここで「関係が壊れた」と考える必要はありません。関係は一度つくれば終わりではなく、繰り返しつくり直すものです。
名前を呼ぶ。短く声をかける。できている姿を見つける。話を聞く。
4月にやっていた基本にもう一度戻ることで、関係は少しずつ戻っていきます。
変化③|「慣れ」が出てくる
4月の子どもたちは、緊張しています。
新しい担任、新しい友だち、新しい教室。子どもたちは様子を見ながら過ごしています。
しかし、ゴールデンウィーク明けになると、少しずつ「慣れ」が出てきます。
その結果、ちょっとした私語や指示の遅れ、小さなルールの崩れが見えやすくなります。
しかし、これも悪いことばかりではありません。
子どもたちが安心し始め、学級が次の段階に進もうとしているサインでもあります。
大切なのは、ここで強く締めすぎることではなく、もう一度、学級の型を確認することです。
連休明けに必要なのは「新しいこと」ではなく「戻すこと」
連休明けに学級が落ち着かないと、つい新しい手立てを探したくなります。
けれど、多くの場合、まず必要なのは新しいことではありません。
4月にやっていたことへ戻すことです。
具体的には、次の3つです。
①関係を戻す
②行動を戻す
③型を戻す
① 関係を戻す
② 行動を戻す
③ 型を戻す
連休明けは、足し算ではなく戻すことを意識すると、学級は落ち着きやすくなります。
おわりに|GW明けは「再スタート」でいい
ゴールデンウィーク明けは、学級が崩れている時期ではありません。
整い直す時期です。
4月にやってきたことは、決して無駄ではありません。むしろ、もう一度やることで、より強く定着していきます。
焦らなくて大丈夫です。
GW明けは、もう一度つくり直せるチャンスです。
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