はじめに|若手教員が「辞めたい」と強いストレスを感じる瞬間
教員をしていると、ふとこんなことを思う日があります。
- もう限界かもしれない
- 自分は教員に向いていないのではないか
- 毎日、気を張り続けるのがしんどい
- 辞めたいと思ってしまう
特に若手教員ほど、この感覚を「自分だけの問題」だと思ってしまいます。
しかし実際には、教員という仕事の中で、「辞めたい」と感じた経験がある先生は少なくありません。
「辞めたい」と感じること自体は、珍しいことではありません。
若手教員ほど、「全部自分のせい」にしてしまう
教員は、とても真面目です。
だからこそ、うまくいかないことがあると、すぐに自分を責めてしまいます。
- 学級が落ち着かないのは、自分の指導力不足
- 子どもとうまく関われないのは、自分の力不足
- 毎日しんどいのは、自分が弱いから
しかし、教育現場には、個人の努力だけではどうにもならない難しさがあります。
- 一人一人違う子どもたち
- 見えない人間関係
- 保護者対応
- 時間に追われる毎日
- 終わりの見えない業務
つまり、「しんどい」と感じるのは、あなたが弱いからではなく、それだけエネルギーを使う仕事だからです。
教員の仕事は、“感情”を使う仕事でもある
教員の仕事は、授業だけではありません。
子どもの表情を見て、空気を読み、関係をつくり、感情を受け止めながら毎日を過ごしています。
つまり、教員は「知識」だけではなく、感情も使って働いています。
教員の仕事は、“感情労働”の側面が非常に大きい仕事です。
だからこそ、授業が終わった後にどっと疲れる日があります。
子どもと関わることが嫌いなわけではない。けれど、ずっと気を張っている。
この疲れは、怠けではなく、毎日人と向き合っているからこそ起きる疲れです。
「向いていない」のではなく、“余白”がなくなっている
教員がしんどくなるとき、多くの人は「向いていない」と考えます。
しかし実際には、「向いていない」のではなく、余白がなくなっていることが少なくありません。
- ずっと気を張っている
- 考え続けている
- 休んでいても仕事を考えてしまう
- 失敗を引きずってしまう
こうした状態が続くと、人は少しずつ「自分を責める方向」に考えやすくなります。
だからこそ、本当に必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、余白を取り戻すことなのかもしれません。
図解|教員が「辞めたい」と感じる流れ
教員がしんどくなるとき、多くの場合はこの流れが起きています。
図解|教員が「辞めたい」と感じる流れ
この図解は、教員が「辞めたい」と感じるまでの流れを整理したものです。

特に若手教員ほど、「自分が弱いから」「向いていないから」と考えてしまいやすいですが、実際にはそう単純ではありません。
多くの場合、最初に起きているのは、理想と現実のギャップです。
- 思っていたより授業が難しい
- 子どもとの関わりに悩む
- 学級経営がうまくいかない
- 終わりの見えない業務量
こうした状態が続くと、人は少しずつ「自分を責める方向」へ考えやすくなります。
- 自分の力不足だと思う
- もっと頑張らないといけないと感じる
- 失敗を引きずる
- 常に気を張り続ける
すると、少しずつ「余白」がなくなっていきます。
休んでいても仕事のことを考えたり、休日でも気持ちが休まらなかったり、「ちゃんとしなければ」という思いが強くなったりします。
そして最終的に、
「辞めたい」
という感覚につながっていきます。
ここで大切なのは、この流れを「自分だけの問題」と捉えすぎないことです。
図解の下半分にもあるように、教員という仕事には、
- 責任の重さ
- 仕事量の多さ
- 人間関係の難しさ
- 相談しにくさ
- 完璧を求めやすい環境
など、構造的なしんどさがあります。
つまり、「辞めたい」と感じる背景には、個人の性格や能力だけではなく、環境や構造の問題も大きく関係しています。
だからこそ、本当に大切なのは、「もっと頑張ること」だけではありません。
図解の右側にあるように、
- 一度立ち止まる
- 信頼できる人に相談する
- 休めるときに休む
- 完璧を目指しすぎない
こうした「自分を守る視点」も必要になります。
「辞めたい」と思うことは、悪いことではありません。
まず大切なのは、自分の心と体を壊さないことです。
日々のストレから身を守る・・・何より大切なのは、「壊れないこと」
若手教員ほど、「続けるか、辞めるか」という二択で考えてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、その前にあります。
まず大切なのは、“壊れないこと”です。
頑張り続けて、自分を追い込み続けてしまうと、「子どものために」が「自分を削ること」になってしまいます。
だからこそ、
- 休む
- 頼る
- 抱え込みすぎない
- 完璧を目指しすぎない
こうした視点が必要になります。
おわりに|辞めたいと思いながら、続けている先生もいる
教員という仕事は、簡単な仕事ではありません。
だからこそ、途中で「辞めたい」と感じる日があるのも自然なことです。
そして実際には、多くの先生が、迷ったり悩んだりしながら、それでも毎日子どもたちと向き合っています。
「辞めたい」と思ったことがあるからといって、教員に向いていないわけではありません。
まずは、「自分だけではない」と知ること。
それだけでも、少し呼吸がしやすくなることがあります。
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