1.はじめに
教育現場におけるAI活用の本質とは
AIの導入は、単なる業務効率化にとどまりません。
本質は、授業中に生まれる「子どもの問い」をいかに拾い、深い学びへとつなげるかにあります。
2026年4月25日に開催された「NotebookLM実践報告セミナー」では、この課題に対する具体的な解が提示されました。
たに先生・まさ先生・きよ先生の3名が登壇。
現場のリアルな実践知が共有されました。
中でも印象的だったのは、従来では整理しきれなかった「数多くの問い」を、NotebookLMが瞬時に構造化した点です。
本レポートでは、AIを単なるツールではなく
「子どもの声を価値に変える副担任」
として捉え、授業をアップデートする具体的な視点を整理します。
2.実践①〜国語科 × 地域教材の再構築(たに先生)〜
地域と教材をつなぐ「パーソナライズ」
教科書の内容が子どもにとって遠い場合、学習意欲は下がりがちです。
たに先生は、地域情報(観光地・写真・Web資料)を取り入れることで、教材を身近なものへと再構築しました。
「スタジオ機能」による動画生成
NotebookLMの機能を使い、わずか7〜8分で単元理解用の動画を作成。
視覚と聴覚の両面から、学習のイメージを持たせることに成功しています。
実践のポイント
- ソースを限定し、情報の信頼性を担保
- テキストだけでなく、動画や図解へ展開
- 地元の話題で興味を引き出す
示唆
NotebookLMは「インポートした情報のみ」を根拠にするため、安心して教材研究に使えます。
その結果、教員は
「どんな問いを深めるか」
という本質的な設計に集中できるようになります。
3.実践②〜続いて、体育 × 評価の可視化(まさ先生)〜
評価を「見える化」する
専門的で難しい資料をもとに、児童が理解できるルーブリックへ変換。
目標が一目で分かるインフォグラフィックを作成しました。
校内ルールのAI化
校則やタブレット利用規約を読み込ませ、チャットで確認できる環境を構築。
- その場で疑問を解決できる
- 根拠付きで説明できる
- 教員間の共有がスムーズになる
示唆
事務作業の削減により、教員は子どもと向き合う時間を確保できます。
結果として、より丁寧な観察やフィードバックが可能になります。
4.実践③〜低学年 × 視覚的アプローチ(きよ先生)〜
板書写真をそのまま活用
授業中の板書をNotebookLMに取り込み、「今の学び」をそのまま教材化。
- クラスの文脈をそのまま活かせる
- 個人情報も安全に扱える
学年に合わせた表現調整
「2年生が読める漢字だけ使用」といった条件設定により、適切な教材を瞬時に生成。
専門性を補完するAI
専門外の教科でも、外部サイトをソースにすることで質の高い授業を実現。
示唆
AIは、教員の知識差を埋める
「専門性のサポーター」
として機能します。
5.コミュニティの力
現場で生まれた実践知
セミナーでは、チャットを通じて多くの工夫が共有されました。
最大の発見
「メモの昇華」
一度生成した回答をメモに保存し、そのメモだけを根拠に再生成する手法です。
これにより
- 情報のブレを防ぐ
- 精度を大幅に向上させる
という効果が確認されました。
その他のTips
- 動画は200MB以下で管理
- スライド生成は回数制限あり
- 他ツール(画像生成・デザイン)との連携が有効
示唆
コミュニティの心理的安全性が、ICT活用のハードルを下げます。
「まずやってみる」を支える環境こそが普及の鍵です。
6.まとめ〜AIと共に創る新しい授業〜
AIは教師の仕事を奪うものではありません。
むしろ、事務や整理を任せることで、
- 子どもの変化に気づく
- 問いを深める
という、本来の役割に集中できるようになります。
ジーニーが掲げる
「問いを価値に変える」
という理念は、いよいよ実践レベルで実現され始めています。
今後のイベント紹介等
■次回イベント
4月27日(月) 21:30〜 Copilot活用セミナー開催予定

■オープンチャット「教員のためのICT・AI共創ラボ」にて事例共有中!
気軽に覗いてみて下さい😊
一歩踏み出すだけで、教室は確実に変わります。
AIというパートナーとともに、子どもたちの問いを価値に変えていきましょう。
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