イベント報告

【オフ会開催】教員コミュニティ『ジーニー』特別支援オープンチャット

イベント報告

教育の枠を超え、個性が響き合う「サードプレイス」の一日

「乾杯!」

会場に響く声と、グラスが重なる軽やかな音。

普段はオンラインでつながっている仲間たちが、初めて、または久しぶりに顔を合わせる。その瞬間、学校でも家庭でもない、温かな空間が生まれました

今回開催されたのは、教員コミュニティ『ジーニー』の特別支援オープンチャットのオフ会です。

全国各地から集まった教員や教育に関わる仲間たちが、それぞれの経験や思いを語り合い、学び合い、笑い合う時間となりました。

現代の教育現場では、多くの教員が閉鎖的な環境の中で孤独や葛藤を抱えています

だからこそ、職場でも家庭でもない「自分自身に戻れる場所」、いわゆるサードプレイスの存在は、教員が安心して働き続けるために大きな意味を持ちます。

主催者のとうやさんは、会の冒頭で、

「異動や引っ越しで人とのつながりが薄れてしまっても、いつでも帰ってこられる場所にしたい」

と語りました。

この言葉の通り、今回のオフ会は単なる交流イベントではなく、人と人とのつながりを育む「帰ってこられる場所」としての温かさに包まれていました。

第一部 教育の現在地を語るスペシャル対談

第一部では、それぞれ異なる立場から教育に関わる3名が登壇し、「教育の現在地」について語り合いました。

行政の立場から見える教育現場

レッサーさん(指導主事)

教育委員会で働く立場から、

「教育委員会は圧倒的な縦社会」

という率直なお話がありました。

研修を一つ企画するにも実施の2か月以上前から準備が必要であることや、電話対応における「2コール以内」といった組織としてのルールなど、普段現場の教員からは見えにくい行政側の実情が紹介されました。

行政には行政の論理があり、学校現場には学校現場の思いがある。

お互いの立場を理解することが、より良い教育をつくる第一歩になることを感じさせるお話でした。

場づくりの視点

ゆうさん(教員コミュニティ『ジーニー』代表)

179名(開催当時)が参加する教員コミュニティ『ジーニー』を運営するゆうさんからは、コミュニティづくりへの思いが語られました。

キーワードは、

「トップダウンではなく、ボトムアップ」

誰か一人が引っ張るのではなく、参加者一人ひとりが場をつくる存在になる。

「職員室では話せないことも、ここでは話せる」

そんな心理的安全性が、コミュニティの大きな魅力になっています。

一人の教師として伝えたいこと

前川さん(特別支援学校教諭)

バイセクシャル当事者として歩んできた人生について語られた前川さん。

長い間、自分の中に抱えていた思いを変えるきっかけになったのは、娘さんとの何気ない会話でした。

娘さんの

「性転換する人がいてもいいよね」

という言葉。

そして奥様の、

「あなたの人生だからいいやん」

という受け止め。

その経験が、12年間抱えていた沈黙を破る勇気につながったそうです。

「大人よりも子どもの方が、多様性を自然に受け入れている」

という言葉は、多くの参加者の心に残りました

第二部 笑顔と一体感を生む交流タイム

大阪じゃんけん

レッサーさんによる「大阪じゃんけん」では、

「負けた人が勝ち残る」

というユニークなルールで会場が盛り上がりました

普段、学校現場では「正解」や「成果」を求められることが多い教員だからこそ、価値観を逆転させた遊びが緊張をほぐし、自然な交流を生み出しました

とうやクイズ

続いて行われたのは、クイズアプリ『Kahoot!』を使った「とうやクイズ」。

  • 1993年5月18日生まれ
  • Voicy総再生回数4,542回
  • 小学校1年生だけ担任をした経験
  • 教員採用試験に過去何回不合格だったか

など、主催者自身の成功だけではなく、失敗や葛藤、これまでの歩みまでオープンにした内容に、会場は大いに盛り上がりました

さらにオンライン参加のドクターリーさんとのやり取りでは、

「オーストラリアにいると思っていたら、実は関東にいた」

という勘違いが発覚し、会場は大爆笑

主催者自身が完璧な姿だけを見せるのではなく、弱さや失敗も共有する姿勢が、参加者との距離を縮め、安心して交流できる空気を生み出していました。

第三部 人生の物語から学ぶ教育

後半では、3名によるライフストーリーの共有が行われました。

共感覚アーティスト 葵さん

音に色を感じる「共感覚」。

約23人に1人いるとも言われるこの特性について紹介されました。

理解されにくいことで「変わった子」と見られてしまうこともありますが、教員が正しい知識を持つことで、子どもの個性や尊厳を守ることにつながります

ダウン症児の保護者 こうたママさん

111日間の入院、5回の手術

大きな困難を乗り越えてきた息子さんとの歩み、そして医療従事者への感謝を伝える活動について語られました。

子どもたちの存在が、周囲の人に「やりがい」や「温かなつながり」を生み出していることを感じる時間となりました。

特別支援学校保護者 まりりんさん

農業という夢を叶え、就職が決まった息子さんの成長について語られました。

その喜びの一方で、

「もう少し子どものままでいてほしい」

という親としての素直な気持ちも共有されました。

子どもの成長を願う気持ちと、少しずつ離れていく寂しさ

その両方を知ることで、教員が保護者に寄り添う視点を改めて考えるきっかけとなりました。

一人ひとりの人生の物語に触れることで、教室にいる子どもたちの背景や、その家族の思いを想像する力が育まれる時間となりました。

最後は、一人ひとりへの感謝を込めて

イベントの最後には、とうやさんから参加者一人ひとりへ手書きのメッセージカードが渡されました。

さらに、ご自身が愛用している香水を名刺に吹きかけてプレゼント。

手書きの文字、そしてふと香る香り。

デジタルでは伝えきれない温かさが、参加者の記憶に残る演出となりました。

最後はレッサーさんのモノマネで会場が笑いに包まれ、そのまま集合写真を撮影。

笑顔あふれる中で、特別支援オープンチャットの初オフ会は幕を閉じました。

おわりに

教員コミュニティ『ジーニー』特別支援オープンチャットのオフ会は、単に知識や実践を学ぶだけの場ではありません。

立場や地域を超えてつながり、お互いの人生や価値観に触れ、自分らしくいられる居場所

それが、このコミュニティの大きな魅力です。

今回出会った仲間たちが、それぞれの学校や地域へ戻り、そこでまた新たな温かいつながりを広げていく

そんな循環が、これからも続いていくことを願っています。

特別支援について語り合える仲間を募集しています!

教員コミュニティ『ジーニー』では、特別支援教育に関わる先生や、特別支援教育に関心のある方が交流できる「特別支援オープンチャット」を運営しています。

日々の実践共有、悩み相談、教育についての対話、そして今回のような交流イベントを通して、全国の仲間とつながることができます

「一人で悩まず、同じ思いを持つ先生とつながりたい」
「特別支援教育についてもっと学びたい」
「安心して相談できる仲間がほしい」

そんな方は、ぜひお気軽にご参加ください

▼オープンチャット「”教育現場”から学ぶ特別支援教育」はこちら
https://line.me/ti/g2/dYNNqrfj8X5PDrIvtXhfCAi3SToSj5eaOOPUfg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

皆さんとつながれることを楽しみにしています。

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